HIS製のオリジナルクーラー採用モデル HIS Radeon RX 5700 XT IceQX2 8GB D6のレビュー

タイトルの通りHIS Radeon RX 5700 XT IceQX2 8GB D6を購入しました。

一か月前にリファレンスの5700XTを買ってまあ熱いけどいいかって感じで

使っていましたが、どうしてもこのオリジナルモデルが気になり購入して

しましました、ほんとにどうしようもないやつです。

 

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パッケージ

 

■付属物

びっくりしましたがドライバディスクのみです。

他には何もありません。

 

■スペック

動作周波数、メモリ容量などはリファレンスと同じです。

動作周波数:1605MHz(ベース)→1755MHz(ゲーム)→1905MHz(ブースト)

メモリクロック:14GHz相当

メモリ容量:8GB

 

■外観

 

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外観1

メーカーサイトにはそもそもこの製品の記載がなく、代理店のサイトにも

大きさに関する記載がありませんでした。そのためどの程度のサイズなのか

分からずじまいの購入となりました。

予想以上に大きく開封時に驚きました、長さはリファレンスの5700XTを超えて

290mmほどとなっています。ファンは100mm程度です。

トリプルファンではない代わりにかなり大きめのデュアルファンとなっています。

 

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外観2

2.5スロット占有のため、理想を言えばスロット4つ分は使うつもりでいたほうが

いいでしょう。横にクーラーがはみ出ています。

出力端子はリファレンスと同じでDP×3のHDMI×1です。

 

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外観3

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分解

正直基盤はリファレンスと同じだろうと思っていたら意外なことにオリジナル

のものが使われていました。

電源回路はおそらく7+1フェーズでしょう。

GPUの冷却は6mm径が4本でGPUとの接触部は別にベースプレートが用意されています

おそらく銅製のものでしょう。残念な事にベース部でヒートパイプは潰されており

ここはコストカットが優先されたと考えられます。

Radeon HD 6800系というだいぶ昔の頃のHISはベース部でヒートパイプを潰さず

綺麗に接合されていたのでこの点は残念に思います。

クーラー側にはメモリやMOSFETを冷却出来るようパットとヒートシンク

備えられています。

 

■冷却能力

ベンチマークはクロックがリファレンスと同じこともあり割愛しました。

冷却能力ですがMHFベンチを10分間ループさせてその間の動きを確認しました。

 

・低負荷時(何もしてない時)

温度:43℃

ファン回転数:0rpm

 

例に漏れず低負荷時はファンが回転しません。

それだけならいいのですが、Radeon SettingでもmsiのAfter Burnerでも

回転させることが出来ません。私は低負荷時も軽く回ってて欲しいタイプなので

この仕様はちょっと困ります。

 

・高付加時

最高温度:78℃

ファン回転数900~1900rpm

 

まずベンチマークが始まると同時に一気に1900rpmまで回りいい音を出してくれます。

その後ゆっくり回転数が落ちていき、それに伴い温度が上がっていきます。

そして温度が78℃くらいになると回転数が上がり、一定程度冷やします。

そんな上がり下がりを繰り返します。

これまでは温度と回転数が上がっていき一定のラインで落ち着いてそのままという

感じでしたが、どういう制御をしているのかかなり上げり下がりが激しいです。

おそらくは静音性を重視して危なくない範囲でファンの回転数を抑えているのだと

思います。

 

ちなみに高付加時の回転数はRadeon SettingでもmsiのAfter Burnerで制御できます。

この辺りの仕様もよくわかりません…

私は上がり下がりと不安定なのが嫌いなので高付加時は1650rpm(48%)くらいで

回り続けるように設定を変更しました。

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WattMan

この場合ベンチマークで負荷をかけて65℃くらいで落ち着きます。

音も気にならないので丁度いい調整だと感じています。

 

■感想など

売る気がないのかと思うほどに情報がなかったこの製品ですが

ファンの挙動が気になるところではありますが、悪くない製品だと感じます。

そのまま使うとファンが静かになるよう制御をするので温度が高くなりますが

元のポテンシャルは高いようで、設定をこちらで調整すると

静かで冷えるをしっかり実現できます。リファレンスデザインでは無理だった

快適環境を実現できるでしょう。