GeForce RTX 4070 Ti Phoenixのレビュー
先日ですが、GeForce RTX 4070 Ti Phoenixを購入したので
それについて書いていこうと思います。
購入は秋葉原のarkで134,800円です。
今はウェブだと13万を切っているものもあるようです。
- ■購入理由
- ■RTX 4070Tiの中でGeForce RTX 4070 Ti Phoenixを選んだ理由
- ■見た目
- ■ゲームパフォーマンス
- ■発熱、消費電力関連
- ■まとめ、良い点
- ■まとめ、悪い点
- ■感想
■購入理由
元々RTX 3070を利用していました。
アップグレードは現行の4000系ではなくその次かなと考えていました。
ただ画質を優先してホグワーツレガシーをプレイした際パフォーマンスが
足りず購入しました。RTX 4070Tiにしたのは金額的に出してもいいかと思える
ギリギリのラインだったためです。
■RTX 4070Tiの中でGeForce RTX 4070 Ti Phoenixを選んだ理由
・安いほうだった
・見た目
・ASUSのTUFでも良かったが、2連続で同じブランドは面白くない
つまり深い理由は特にありません。
■見た目
・DUAL-RTX 3070-O8Gとの比較
267mmほどの長さのグラフィックカードと大きさを比べました。
デカいですね。
・ボード分解
※グラフィックカードの分解はメーカー保証対象外行為となります
バックプレートですが放熱シートなどは無いため、単純な補強板です。
後述しますが、基盤がかなり短いためエアスリットを大きく設けることが
出来ています。これにより排熱が捗るでしょう。
330mm程度の全長があるグラフィックカードですが、基盤自体は165mmほどと
かなり短いです。メモリに2枚ほど空きパターンがあるためRTX 4080でも
使われているのかもしれません。
メモリや電源回路は一体となった銅板に放熱するような構造となっています。
間には2mmほどの放熱シートが貼られています。
ヒートパイプは合計で8本、全て6mm径。
中央の4本が全体に伸びており、残りの2本ずつが2つに分かれたヒートシンクに
それぞれ接続される構造をしています。
ファンはデュアルボールベアリングで高耐久が期待できます。
Cycloneファンと呼ばれる形状のファンを採用しています。
■ゲームパフォーマンス
・3D Mark:Time Spy
RTX 3070 : 13412
RTX 4070TI : 20386
グラフィック性能を測るお馴染みのベンチマーク3D Markの
Time Spyを実施した際のものです。無償版の通常設定での実施です。
パフォーマンスは約1.5倍になっており、1段上の実力がある事が分かります。
・ホグワーツレガシー
ホグワーツレガシーを実際に動かし、その際のフレームレートを
記録したものです。
設定はフルHD 最高画質(レイトレーシングを含む) DLSS無効 DLAA有効
RTX 3070 : 29~46FPS
RTX 4070Ti : 48~68FPS
最低値で1.65倍、最高値で1.47倍となりました。
パフォーマンスは3DMarkの時以上に向上しています。
特にゲームプレイで重要な最低値が大幅に増しています。
実際酷いカクツキは大幅に減ったのでかなり快適なプレイが出来ました。
ただ実際のゲームプレイに関して話をすると、これ以上に負荷の強い場面も
あります。正直ドライバやハードウェアよりもゲーム自体の調整が更に必要な
気がします。
下記に実際のプレイ動画がありますので気になる方は見てみてください。
下記はRTX 3070のものです。
■発熱、消費電力関連
・ホグワーツレガシープレイ時
ホグワーツレガシープレイ時の発熱、ファン回転数、消費電力です。
上記ゲームプレイ時の値となります。
RTX 3070
発熱:62℃~65℃
消費電力:170W~225W
ファン回転数:1780RPM
RTX 4070Ti
発熱:54℃~60℃
消費電力:148W~205W
ファン回転数:1160RPM
性能自体は総じて1.5倍程度になっているにも関わらず
消費電力は増えるどころか減っています、単純にそれだけ全体の
電力効率が上昇したという事でしょう。
消費電力が減っている事+冷却能力が向上したためか発熱も抑えられています。
ファンの回転数はデュアルとトリプルで個数からして違うため参考程度に。
ちなみに音は気になりませんでした。
・最大、最低値
アイドル時の最低状態とベンチマーク実施時の最大値になります。
付加時詳細としてはMHFベンチでGPU負荷を95%程度でキープして
20分程度走らせたものです。
最低値
GPU温度:37℃
ファン回転数:0RPM
消費電力:15W
最大値
GPU温度67℃
ファン回転数:1352RPM
消費電力264W
アイドル時はファンが回転しないため0RPMとなっています。
大人しい消費電力、発熱となっていました。
全開にするとTDP相応の値となりました
それでも270W近い消費電力のものを70℃以下に抑え込んだのは
十分すぎる冷却能力がある事が伺えます。
またファン回転数もホグワーツレガシー時から更に増していますが
それでも気になるようなものではありませんでした。
■まとめ、良い点
・高い冷却性能と静音性
昔の(GTX 200 Seriesくらい)グラフィックカードと比べると今は色々と工夫され
眼に見えないですが最低限保証されているものがあると感じています。
その1つが冷却性能であり、静音性です。
今はどれも最低限冷えてくれるし、最低限配慮された回転数でファンは回るし
アイドル時は止まってもくれます。
なので雑に買ってもそれほど困る事は無いでしょう、昔は違いました。
その最低限が保証された昨今のグラフィックカードの中でも
一段上の冷却性能、静音性であることは間違いがないと思います。
この点に関しては厳しめに見ても文句はないです。
・(個人的には)見た目
非発光時の落ち着いたデザインも好きですし、発光箇所や光らせ方なども
個人的には好きです。デザインに関しては昔からGAINWARDのものは
好きだったので感性があってるのかもしれません。
■まとめ、悪い点
・でかい
Phoenixに限った話ではないですが、ボード全長が330mm程度あり
入るケースを選びます。
またスロットに関しては3.1占有なので同RTX 4070Tiの中でも大型の部類です。
他に何か拡張カードを使う場合は注意が必要です。
・見た目にこだわらないならPalitで良くないか問題
実はGAINWARDはPalitの子会社にあたる会社です。
そしてこのPhoenixですがPalitのGaming Proに超似ています。
LED発光するファンカバーの部分は全然違いますが
バックプレートの肉抜き穴形状
出力端子部分の肉抜き穴形状
サイズ、補助電源位置、LEDイルミネーション用ケーブル
重量がどちらも約1540gと変わりない
等々です。
そして国内ではPalitのほうが安い場合が多いです。
そのためデザインやドスパラが嫌いなどの理由が無い場合は
Gaming Proのほうがいいかもしれません。
ただファンに関してはPhoenixはデュアルボールベアリングとありますが
Gaming Proは記載が無いので仕様が違う可能性があります。
・カスゴミ16ピン補助電源採用、TDPが300W以下なんだから8ピン2つにしろ
この製品に限った話じゃないですが、16ピンホント使い勝手悪いので
やめて欲しい。
取り回しが悪いわ、着脱確認が小さくてしにくいわでクソでしかない。
注意点に関しては代理店のページでも喚起されているので参考にしてください。他にもいろんな公式ページで注意されてた、ほんとクソ
ちなみに電力に関してですがスロットから75W供給があり
足りない部分を補助電源で補っています。6ピンの場合は75W
8ピンの場合は150Wと定められています。
RTX 4070Tiの場合はTDPが285Wなので6+8ピンでも動作はするかと思います。
ただ余裕を持たせるために8+8ピンの供給が安全です。
■感想
グラフィックカードを購入する理由は大半がゲームを快適にプレイする
事にあると思います。その意味で今回快適なゲームプレイが出来るようになり
購入して良かったと思っています。
とはいえ、70番台最上位が13万越えというのは中々高いなと感じています。
適正なラインとしては10万~9万くらいでしょうか。
一世代前はマイニングや船便不足による品不足で今まででは考えられない
高騰が発生しました。しかし現世代はそれらが解消され、それどころか
前世代の在庫がダブついているので大きな価格下落がありそうです。
なので余程欲しい理由が無い限りは、少し待つと安く買えるような気がします。