ASUS製RTX 3070 DUAL-RTX3070-O8Gのレビュー
以前別のRTX 3070を購入したんですが、将来的にサブ機に移した際
大きすぎて入らない問題が発生したので、上記からの差額交換という形で
ASUS製RTX 3070 DUAL-RTX3070-O8Gを購入しました。
普段PCパーツはツクモで買ってます。ツクモではどんな理由でも
1か月間差額交換を受け付ける保証があるので、何か気になったときは
この保証を付けて買っています。
■箱、付属物
付属物は特にありません。
ただの袋に入っているわけではなく、ダンボールと袋が一体になった
ものに固定される形でグラフィックカードが梱包されています。
■外観
ファンはセミファンレス仕様で55℃を下回っている場合は回転せず
それを超えた場合温度の上昇に合わせて回転数が上がります。
ファンの形状ですがAxial-texhファンを採用しており
空気圧を高めているので風がヒートシンクを抜けやすいようになっています。
それによりヒートシンクが満遍なく冷却され、冷却効率が良くなります。
電源コネクタ付近には2つのモードを切り替えるスイッチが付いています。
これによりソフトウェアで制御せずに静音か冷却にファンの動きを
変更することが出来ます。パワーターゲットは変わらないため性能変化はありません。
HDMI2.1が2つ、Display Port1.4aが3つの構成です。
■分解
Auto Extreme Technologyという自動製造プロセスにより製造されているため
熱歪みや薬品の影響が減り信頼性が高まっているそうです。
それはそれとして、チョークコイルやコンデンサの並びが整っていて綺麗です。
チョークコイルにはASUSおなじみの選別部品が使われているため
高耐久が期待できます。
ヒートシンクには5本の6mm径ヒートパイプが使われています。
ベース部分では潰されていますが、その他は円形のままのなので
精度はそこそこ良いです。
メモリや電源回路に接する部分にはサーマルパッドが貼ってあり
それがヒートシンクに伝わるようになっています。
基盤右側にあるプレートを外したものです、プレートの下にはサーマルパッドがあり
メモリ→サーマルパッド→プレート→サーマルパッド→ヒートシンク
上記のように熱が伝わるようになっています。
この部分をメモリ→サーマルパッド→プレートで終わらせずに
ヒートシンクまで伝えるようにしているのはしっかりしていると感じます。
■発光
左は青、右は紫でグラデーションになっています。
アプリケーションでの制御は出来ず、決まった色で光るだけです。
Armoury Crateでも検知できませんでした。
■冷却能力
ベンチマーク終了後の最高値を記載します。
Performance mode
温度:72℃
ファン回転数:2112rpm
Quiet mode
温度78℃
ファン回転数1798rm
どちらもしっかり十分に冷却されています。
Performance modeに関してはもう少しで60℃台に入るところまで
冷却出来ており、3連ファンにそれほど劣っていない感じがあります。
音に関してはQuietのほうが当然静かですが
私の主観ではどちらも気になりませんでした。
本機ではモード切替で冷却の動きが変わりますが
その幅にしっかりとした違いが出ていて、機能として腐っていません。
よくワンボタンで性能を変化させるギミックはありますが
大半は気持ち程度の中、ちゃんとしている本機能は有用です。
実際使ってみてどちらがいいか試してみるといいと思います。
■まとめ
良い点
・Auto Extreme Technologyを採用している
・独自のチョークコイルなどが使われている。
・267mmと比較的短いカードサイズ(ATXマザーは244mm)
・冷却がしっかりしている。
悪い点
・安価ではないので価格重視の場合は微妙
・光るが地味でソフト制御も出来ない。
公式のページに情報が無さ過ぎて色々不安な中購入しましたが
いいモデルだというのが分かり良かったです。
私の購入動機はサイズが小さいものが良いというものでした。
ただそれだけでなくそこそこの値段でそれなりに良いものを探す場合に
これを選択肢に入れても良いかなと思います。